2008年11月22日
図書館の書棚が映すもの
図書館の書棚には様々なジャンルの本が沢山あります。大学図書館は基本的にその大学で行われている教育や研究活動を資料面からバックアップすることを第一義としており、そのためうちの大学では、経済や経営を中心にした蔵書で構成されているというのが実情です。ただここ数年、特に小説類の書棚がスペースの膨張を続けています。以前は講義内容やレポート課題に関連した資料を探しに来る学生が大半を占めていたのが、最近は息抜きのための娯楽小説を求めて来る学生も相当数を占めつつあり、そのことはカウンターからも強く感じています。膨張する小説類の書棚は、図書館が以前のような学習のためのスペースから、息抜きのためのスペースに変質してきている鏡かもしれません。昨日図書館で、このまま学生の利用動向を重視し、更にスペースを広げるのか?それとも本来の大学図書館が持つべき役割に立ち返り、これ以上の拡張に歯止めをかけるかで議論しました。結論としては、学生の利用動向は無視できないということで、更にスペースの拡張をすることになったのですが、昔(10年以上前)の大学図書館を知る者としては、複雑な心境でです。ランガナタンは「図書館は成長する有機体である」と言ってましたが、蔵書が増えることはさておき、こういった蔵書構成の変化は成長と言えるのでしょうか?
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